Chemex コーヒーメーカー

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Chmex

オーソドックスなカリタのドリッパー、有田焼のコーヒードリッパーやサイフォンまで 様々なコーヒー器具を試してきましたが、 今回購入したフラスコと漏斗の組み合わせのような ケメックス(Chemex)のコーヒーメーカー が最終回答になりそうです。

まるで実験器具のようなケメックス

ケメックスはコロナ禍の少し前からインテリアショップや雑貨屋さんでよく見かけていました。

ケメックスは1940年にドイツ生まれの化学者ピーター・シュラムボームより 「誰でも簡単に美味しいコーヒーを淹れられる器具」を目的で 考案された器具です。実際に実験室にあったガラスの漏斗やフラスコを丹念に 調査して考案したようです。

ドリッパーとサーバーが一体になりフラスコと漏斗を組み合わせたような形状で、 中心部分に木製の持ち手がついているというシンプルな構造です。 専用のペーパーフィルターは自身で漏斗のような形状の上部に合うように折り込む 独特のものです。

実験器具のようで面白そうだし、インテリアでも映えそうだけど、 実用面ではどうなのだろうと思っていました。

ケメックスの優れた点

実際に使ってみると、一般的なコーヒーメーカーよりも優れた点がよくわかりました。

まず、安定した味わいを抽出しやすいです。

漏斗状の上部に沿ってセットする独自のペーパーフィルターは、 一般的なコーヒードリッパーよりも細長い形状となります。 このため、ドリップしたお湯が一般のフィルターよりも 長い距離を速い速度でコーヒー粉を通り抜けることになります。 このため、一定の味わいで、ムラなく均等にコーヒーを抽出できている印象です。

しっかりお湯がコーヒー粉に浸透していながら落ちる速度が速く余分な成分が 落ちないので、雑味が少なく豆本来の味をしっかり感じることができます。

形状から技術に左右されにくく、安定したドリップが可能です。

また、ドリッパーとサーバーが一体なので準備も片づけも楽です。

ペーパーを折ってケメックスにセットしコーヒー粉を入れれば、 すぐにドリップを開始できお湯を注ぐだけです。 抽出後もペーパーフィルターを取り除くだけで、そのままカップに注げます。 ドリッパーの置き場所に困ることもありません。

形状から「洗うのが面倒」と言われます。 月に一度くらいは木の持ち手も外して長いブラシで洗いますが、 わが家では普段はそのまま洗剤と水を入れてくるくる回したら水で濯ぐだけで 済ましています。 そのまま乾かしているだけなので片づけはドリッパーと比べても楽になりました。

ケメックスの課題点

美味しいコーヒーの抽出が可能なケメックスですが、いくつか課題もあります。

まず、フィルターが割高なことです。

3カップ用のフィルターは2024年5月の時点で100枚で1,870円です。 例えばハリオの1〜4人用V60ペーパーフィルターは100枚で400円前後です。

ケメックスのフィルターは独自の形状と一般的なフィルターよりも厚い生地が 雑味のないコーヒーの抽出を可能としているのですが、 価格差5倍はちょっと考えてしまいます。

CoffeeSockのコットン製コーヒーフィルターというものがあり、 専用ペーパーフィルターが切れたタイミングで試してみようと 思います。 ケメックスに対応しており、3千円以上と値が張りますが繰り返し1年程使用可能です。 ネルフィルターのように水につけて保管する必要もないらしいので、手間もかからないようです。

また、3杯用のケメックスですが、実際には2杯程度しか入れられません。 これは、漏斗状にしたペーパーフィルターをセットするとフラスコの下の部分まで 出っ張ることになるのですが、2杯分程度淹れたところでそれ以上注ぐとペーパーフィルターが 淹れたコーヒーに漬かってしまう状態になるためです。わが家では通常2杯しか取らないので 問題にはなりませんが、3人分以上淹れる場合は6カップ用のケメックスをお勧めします。

まとめ

機能的でデザイン性もよく、手入れも楽なので、 他のドリッパーは処分して毎日ケメックスを毎日使うようになりました。

フィルターが少し割高なケメックスですが、割高と言っても2杯で20円弱です。

一般的なフィルターよりも美味しいコーヒーが手軽に楽しめると考えると、 ランニングコストとしてはリーズナブルだと思います。

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