読了『書いてはいけない』

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森永卓郎氏の『書いてはいけない』を読みました。

偏屈な著者の集大成か

森永氏はもちろんテレビではよく拝見していたが、特に氏の著書を読んだことはありませんでした。 しかし、最近自身がステージ4のがんということもあって、すい臓がんステージ4の氏の言動が気になっていました。そんな中で発表され「私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもある」とのことなので、今回は購入しました。

内容は森永氏がメディアの人間としてこれまでタブーとされ「書いてはいけない」と プレッシャーを感じていたことをまとめて書き上げたというものです。

扱われている内容は、次のようなものです。

  • ジャニーズ問題
  • 財務省の問題
  • 日航123便の問題
  • 日本経済墜落の真相

ジャニーズ問題は昨年から問題となっていますが、いかにメディアを始めとする日本社会でタブーが あるかということを明らかにし、財務省の問題ではいかに財務省が独善的な施策を行い財務省に 逆らうことがタブーとされてきたかがまとめられています。

後半は、日航123便の真相とそれが以下に米国の日本経済への介入のきっかけとなり 90年代以降の経済失墜につながったかが述べられています。

日航機123便の墜落が自衛隊の開発中のミサイルか、その無人標的機との接触で 尾翼が破損し最終的に証拠隠滅のため撃墜され、さらに墜落現場を火炎放射器で 焼き払ったという説が語られています。 荒唐無稽な印象もありますが断片的な目撃情報もあり、全く否定する根拠も私は持っていません。

その隠ぺいの代償で米国の介入を許し日本経済が失墜したというもの飛躍している気がします。 急激な円高をもたらし日本の輸出産業にダメージを与えたプラザ合意、 WTO協定違反の秘密書簡まで作って「電子立国日本」と呼ばれた日本の半導体産業を骨抜きにした 日米半導体協定、その後の日米構造協議など戦後躍進した日本凋落のきっかけとなった出来事が 確かにこの日航123便事件の前後から始まっています。

振り返ってみると、以降も「グローバル化」「民営化」「構造改革」など耳障りのよい言葉で 語られていたこれまでの政策が、まるで日本の強み、美点をたたき壊す結果となっている事実を 見ると本書の説もにわかに真実味を帯びてきます。

森永氏の『ザイム真理教』の方も読んでみようかと思います。

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